ワイヤーカットとは?

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今回はワイヤーカットについてご紹介します。基礎知識として、ワイヤーカットとは?他にもメリット・デメリットを記載しております!
ワイヤーカットとは?
放電加工機の一種で、ワイヤーに電流を流して、糸ノコギリのように金属素材を切断する機械になります。
ワイヤーカットは、水中で加工を行うため導電性のある素材であれば
素材の厚みや硬さに関係なく加工をすることができ、高精度加工が可能な放電加工機です。。
テーパー加工や複雑な形状の加工ができ、バリは発生しないという特徴があります。
しかし、加工速度が遅いため大量生産には不向きです。
ワイヤーカットのメリットについて
次にワイヤーカット加工機のメリットに関してご紹介をします。
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・複雑形状の加工ができること
ワイヤーカットのメリットとしては直線的な切断はもちろん、円弧状に切断したり、複雑形状の加工にも対応できることが挙げられます。
特にエッジの形状は、他の機械加工では加工が出来ない範囲まで加工することができます。
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・バリが出ない
ワイヤーカットはワークを溶かしながら行う加工であるため、バリが出ません。
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・特殊な工具を使用しない
旋削・切削で使う刃物のような工具の代わりに、真鍮(黄銅)製のワイヤーを使用するため、工具交換の手間が不要になります。
ちなみに、ワイヤー径はφ0.005~0.3を使用します。
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・素材の厚みや硬さに関係なく加工出来る
導電性のある素材であれば、薄板から超硬合金まで、幅広く加工をすることができます。
下記にワイヤーカット加工が可能な素材のご紹介を致します。
スチール (SS400・SC・SCM・SKD11他)
ステンレス (SUS303・SUS304・SUS430他)
アルミ (A5052・A2017・A7075他)
超硬
難加工素材(タングステン・タンタル・モリブデン・チタン・セラミック(伝導性)ジルコニウム・ニオブ)
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・素材へのダメージが少ない
ワイヤーカットは非接触加工のため、素材への負荷が小さく熱変形も微小です。
但し、素材の応力変化は起きるので、特にSS材の加工には、注意が必要です。
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・高精度で微細加工が可能
ワイヤーカットはピッチ精度や寸法精度が必要な場合でも、0.01~0.005の精度での加工をすることができます。
また、ワイヤー径がφ0.05~φ0.03なので、半割り加工などの切代が4mm以内の加工が可能となります。
ワイヤーカットのデメリットについて
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・底のある加工が出来ない
ワイヤーカットは糸ノコギリ状のため、底のある加工はできません。
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・加工速度が遅い
加工物を少しずつ溶かしながら加工するので、切削加工に比べると遅く、その遅さは1分あたり数mmです。
特に、素材の厚みが厚いものは、時間が数倍かかります。
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・電気を通さない素材は加工出来ない
導電性のある素材は硬さに関係なく加工できる反面、通電しない素材は加工できません。
ワイヤーカット加工でお困りの方はメタナビにお任せ!
ワイヤー放電加工機も深江特殊鋼では社内設備しておりますので
ワイヤー加工でお困りまたは興味がございましたら是非お気軽にお問い合わせください。
また当社は材料の手配から加工、研磨、表面処理までの部品製作の一括対応に加え、
試作品の製作・多品種小ロット生産・量産品まで幅広く対応しています。
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